Tea room
Shamrock Cottage
高原の森の奥。
静かな時間の流れを愉しむ
あなたのための、
小さな小さな、隠れ家です。
朝の時間 06:30-11:00
午後の時間 13:00-18:00
(※11時~13時はお休みです。)
営業日はWEB予約システムのカレンダーやSNSをご参照ください。
NO TO ㏌黒島1日目
御嶽山がきれいでした
兎にも角にもお掃除!
世界一長いベンチがあるところの海→
前回来た時に頼まれていた椿の木の剪定
振り返ると別の青が広がります。
電気工事士の資格も役に立ちました
5/14(火) am6:30に駒ヶ根を出発。
交通費節約も考え、一般道で木曽は開田高原から高山を経由するルートを採りました。
駒ヶ根市から能登半島へ向かう際、中央高速駒ヶ根ICから全ての道程を高速道路を使用する場合と比べ、
所要時間も大きくは違いませんし、今回使用する車両が2台共に排気量の小さな軽バンであったことからもこの選択です。
※今回の炊き出し活動の交通費は、たくさんの方々が心を寄せてくださった、たいせつな募金によってまかなわせていただいております。
その為、1円たりとも無駄にしたくないという気持ちが強かったのです。
長い長い道のり、ドライバーの角煮食堂さんにはこの点でも大きな負担をかけてしまいました。
でも、そんな私たちを労ってくれるように、道中、御嶽山がくっきりと姿を見せてくれました。
順調に車を走らせて約6時間。
無事に石川県に入り、輪島市まであと30分のところでお昼休憩にしました。
(3月下旬は、まさかの大雪にみまわれ、同じ道程が8時間以上かかってしまったのでした。)
世界一長いベンチという観光名所も休憩場所の道の駅に隣接してあり、ちょうど改修工事も終わったところだったので、
休憩がてら見物に行きました。
私は10年以上前に、このベンチに座ったことがあるけれど、新しい素材に生まれ変わり、綺麗に整備されていました。
ベンチに腰掛けると、目前に広がる海の眺めが、とっても美しかったです。
同行した仲間達も、あまりの美しさに『ここには、ずっと居られる』と言っていました。笑
しかし、あくまで目的はボランティア活動。
早々に休憩を終えて立ち去ろうと、海を背に歩き出したところで、
目に飛び込んできたのは、美しい海の青とは違う、別の青い色。
未だに多くの家の瓦屋根がブルーシートで覆われている景色でした。
いよいよ、美しいだけの景色だけでなく、
胸が痛く目を覆いたくなるような、そんな景色も広がる地域へ入ったのだと、気が引き締まります。
目的地の黒島集落に無事到着し、出張カフェの舞台となるお家へ。(現在、家主のご好意によりボランティア拠点になっています。)
この拠点は、3月下旬に伺った際は、空き家ならではのさびしさはありましたが、荷物はあまりない状態でした。
しかし、ボランティア活動の拠点として開放された今、全ての部屋に工具やボランティアさんの荷物でいっぱいの状態!!
明日、ここに避難所の皆様をお迎えして出張カフェを開くというのは、とてもじゃないけれど無理な状態でした。
慌てふためき、着いて5分も経たずに全力でお掃除スタート。笑
ハタキをかけ、ゴミは外に出し、天井から壁、床まで全て拭き掃除を行いました。
ボランティア活動用の工具棚なんかも、目につくところにあってはカフェ気分にならないだろうと思い、
もしかしたら何かに使うかもしれないと持参していた大きな布で丸ごと覆い隠し、
少しでもカフェらしい空間の演出に努めました。
この場所は、今後も人助けの為に集うボランティアの皆さんが寝泊まりする予定の場所なので、
私たちが心を込めて掃除をすることで、ボランティアの皆さんが少しでも快適に休めるようになればいいなと思います。
6時間以上のドライブの後に約3時間、掃除と会場設営、簡単な電気工事を行い、さすがに疲労困憊で埃まみれ。
ボランティア拠点は給湯器の破損でお湯が使えない為、輪島市の入浴支援施設を使わせていただくことにしました。
入浴支援は被災者を対象とするだけでなく、ボランティアスタッフも利用できるのです。
現在では自衛隊は撤収し、NPO法人が運営してくれています。
もちろん一般の入浴施設に比べたら、シャワーの水量も弱かったり、内側にカエルがいる、などの問題もあるけれど、
断水状態にある中で、汗を流し、しかも湯船にも浸かれる入浴支援は、
ものすごくありがたいと思いましたし、とっても気持ちよかったです。
震災後、スピーディーに入浴支援を展開した自衛隊って、本当にすごいなと思いました。
3月下旬、道の駅の隣の空地へ整然と並ぶ自衛隊車両と、キビキビと動く隊員さん達を見て、
それだけで強い安心感が込み上げてきたことを思い出します。
さっぱりしたお風呂上がり、ちょうど海に夕陽が沈む時間で、しばらく4人で防波堤の上で水平線を眺める時間も取れました。
普段、海から遠いアルプスの麓に暮らす私達。
どこまでも広い海に沈む夕陽の美しさに、まさに放心状態になったのでした。
寝る前にも、いよいよ明日に控えた炊き出しのお弁当用に煮卵を仕込み、
お弁当の容器にシールを貼る作業などをして、ようやっと1日目を終えました。
このシールには、プロジェクト名の“NO TO”と、キャッチコピーである「この一杯は 誰かのため だけじゃない」を印字。
ただお腹を満たすだけじゃない。少しでもカフェ気分を味わえるように、
そして、少しでも応援してくださっている長野県の皆さんからのメッセージが届くようにと、
この手間を省くことは、したくなかったのでした。
玄関before
玄関after
入浴支援施設
1日目は雲一つない空で、海に沈む夕陽が美しかった。
就寝前まで仕込み作業は続きます。