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食事の時間

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3月下旬に初めて能登半島を訪れた時から、 基本的に寝食の全てを自己完結できるように整えて向かっています。

(お風呂は入浴支援制度に助けられています)

 

フミノさんは、折角ご飯の準備を整えていくのだからと、

他のボランティアスタッフさんや杉野さん、皆さんの分までと、賄いご飯を用意していきます。

 

小さな軽バンに、DIYの工具や寝具、着替えなんかも満載で走りますので、

お料理の材料も合わせると、はち切れんばかりの積載量で、片道6時間くらい走ります。

 

フミノさんが賄いご飯を考える時に大切にしているのが、

先ずはコスト(笑)、

現地での調理にあまり手間のかからないものや、衛生面、

そして、少しでも気分転換になるもの。です。

 

例えば、ある日のお昼ご飯では、

沢山いただいたバジルを有効活用する為に、 ささっとガパオライスを作ってくれました。

 

これには、むさくるしい男性陣も「まるでカフェに来たみたい!!」と大喜び。笑

 

たまたま居合わせたNHKの取材クルー達にも振る舞い、多分にお世辞混じりですが、

「今年食べたお昼ご飯で1番美味しい」とまで言っていただけました。

 

またある日のお昼には、 長野県の郷土料理なのかな?

お盆や法事でよく振る舞われる【お煮かけそうめん】を。

 

これは、そうめんだったら、急遽人数が増えても対応が可能だからとの考えからだそうで、

その勘が見事に的中し、当日は金沢から大人数のボランティアスタッフがお見えになり、

その皆さんにも長野の味を楽しんでいただくことができました。

 

お互いに初めましての関係でも、 一緒にご飯を食べると(特にそれが郷土料理だったりすると)、会話が弾むこと弾むこと。

午後の作業がなんとも和気藹々としたものになるのでした。

解散の時には、名残惜しくなるくらい。

 

他にも、フミノさんのお母さんのモツ煮が絶品なので、それを食べさせてあげたい!と、

お母さんにおねだりをして作っていただき、それを持参したり、

 

大量にいただいた夏野菜で美味しいペペロンチーノを作ったり、キーマカレーを作ったり、他にも様々。

 

フミノさんは現地では賄いご飯係として、存分に腕を振るうのでした。

 

また、店主がくっついて一緒にゲストハウス改修のDIYをさせていただいているタカノさん、

この方は杉野さんと一緒に黒島復興応援隊を立ち上げた人物であり、

まるで大工さんのような腕前の持ち主であり(本業は別)、

またご自身で釣り上げた魚を捌いて振る舞ってくれる料理人でもあるのです(本業は別)。

 

晩御飯には、タカノさんが釣り上げた鱚を天ぷらにしてくれたり、

鯵を南蛮漬けにしてくれたり、 新鮮なイカをその場で捌いてお造りにしてくれたり、、

また、一服仲間のマスガタさんは、にこにこしながら、黒島の郷土料理の【貝焼き】を持って来てくださったり、

イカのお刺身の1番美味しい食べ方(内緒。笑)をご指導くださったり。

 

食事の時間、なんとも楽しくて幸せで、ハードな作業でも、また頑張ろうと思えるのでした。

 

5月に角煮食堂さんのご協力を得て行なった集落の皆さんへの炊き出し活動でも感じましたが、

 

やっぱり食事は何よりも大切で、人を元気にし、幸せにする力があるんだなぁと思います。

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お煮かけそうめんと貝焼き。

​郷土料理のコラボレーション。

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タカノさん、たくさんのご馳走をありがとうございました。

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​調理ができる場所があること、水が使えて食器を洗えること。それがいかに有難いことなのかを知ることもできました。

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能登のお醤油をマスガタさんが

お土産でくれました。

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