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​梅雨の黒島

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拭いても取れないカビは、消しゴムで擦ると良いと聞いたのでやってみましたが、それでも完全にはきれいにはなりませんでした。。

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before

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after

少しだけですがきれいになりました。表面のカビは落ちましたが、やはり中まで侵入したカビはどうすることもできませんでした。

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沢山の受け皿を用意しても雫が跳ねたりするのでかなり畳は傷んでしまっていました。

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1箇所に落ちるように養生シートで応急処置。

早く業者さんによる屋根修理が​終わることを願います。

7/16

この日は雨予報だったにも関わらず、輪島に着く頃には晴れて、また美しい夕陽を見せてくれました。

 

今回は5月の炊き出しに同行しお手伝いをしてくれたSUEさん(撮影係を兼任)が、

『もう一度行きたい!』と私達の予定に合わせてわざわざお休みを取ってくれ、

再び一緒に能登へ行くことに。

 

作業内容としては、店主♂は8月開業予定のゲストハウス黒島のリノベーション作業を。

 

そして私とSUEさんは震災以降、雨漏りに悩まされているお家の畳に生えたカビの除去という依頼があったので、

その作業をしてきました。

 

作業日の17日は予報通り雨。(滝のような雨だった!黒島に通うようになって初めての本格的な雨天でした)

でもそのおかげで、実際の雨漏りの状況を見ることができました。

 

・・あまりにも酷かった。。

 

事前にネットで畳のカビ取り方法を調べ、たくさんの道具を揃えて伺い、一生懸命掃除をしてみたけれど、

もう「掃除」で対処できるレベルではありませんでした。

立派なお屋敷の、天井のいたるところから、室内に雨が降るように、雫が次々と落ちてくるのです。

畳の痛みは大変なもので、真っ黒に変色し、畳の下地の荒板にもカビが生えて腐食が始まっていました。

最も被害の大きな箇所は畳を上げさせてもらい、天井に養生シートを広げ、

天井各所から滴る雨を、1箇所に集めるように工夫しました。

 

このお家の主も、作業をする私達と一緒に対策のアイディアを考えてくれたのですが、

『3人揃えば文殊の知恵だなぁ』

と漏らす言葉に、お手伝いに来て良かったと心から思えたのです。

 

きっと震災から7ヶ月間、1人では生活することに精一杯、

そして他に考えるべきことがいっぱいだったのかなと思いました。

自宅の雨漏りのことなんて、後回しだったのです。

もしくは、1人では、考えたくもなかったのかもしれません。。

雨漏り対策の作業を進めたり、他にお家のお掃除も少しさせていただいたりしている内に、

主も少し前向きな気持ちになってくれたのでしょうか、

 

当初は畳にこだわっていた様子でしたが、

『ここはフローリングに変えてもかっこいいかもね!』と新しいリフォームの案が出たり、

 

『折角だから屏風を広げてみようかな』と、

博物館に置かれていそうな立派な屏風をわざわざ私達に見せてくださったりと、

楽しい時間を過ごすこともできました。

 

 このお家の主は、ボランティアに通う私たちに、これまでもとっても優しくしてくださった方です。

いっつも穏やかな満面の笑顔で、お話もとっても面白くて、集落の人達の為にいつも動いていたりする方です。

そんな方が、家に帰れば、大切な自慢のお家の天井から平気で雨漏りが降り注いで、カビだらけ、

こんなひどい状況で、日々、暮らし続けていたのです。

 

笑顔の裏にある悲惨な現状を、改めて突きつけられた形となりました。 

そして、今回の滞在では、暑さと共に、異常な数の蚊にも悩まされました。

車中泊をしていても、車の外を飛ぶ蚊の大群の音が聞こえてくるくらいなのです。

私たちは3人とも、身体中を大変な数、刺されました。

しかも、刺されたところが全て水ぶくれになって腫れ上がり、激しい痒みが長く続きました。

瓦礫だらけ、ブルーシートだらけの被災地では、雨水が溜まりボウフラが湧く箇所も多く、

このような蚊の大発生に繋がるのかもしれません。

​これもまた、実際に体験しなければわからない、被災地の大変な現状なのでした。

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ここには洗面台が設置される予定です。

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雨予報だったのに​夕陽が見られるとは!​

※以下、閲覧注意!!

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店主♂足首。(お見苦しくてすみません。)

両足首だけで、20か所以上刺されました。山に住む私達は海の蚊に慣れていないのか3人共刺された跡が水ぶくれになり、痒みが2週間以上経った今も引きません。

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