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わたしと能登

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普段、海から遠く離れた、アルプスの麓の森の奥で、吹けば飛ぶようなちっぽけなお店を営んでいます。

少しずつ、滓のように、

疲れや、不安がたまっていって、

もう、自分ではどうしようもなくなった時、

私は、海を見たくなります。

そして、打ち寄せる波の端っこを、撫でたくなる。

海を見たいとおねだりをすると、

ずんずんと車を走らせて、富山や石川、新潟の海へと連れて行ってくれます。

特に、能登は、お気に入りの場所。

小説や映画のモデルとなった、半島の先端の舟屋のコーヒー店を訪ねたり。

なるべく海沿いをなぞって半島をぐるりと一周したり。

思い入れの強い神社にも、ご挨拶。

数年前には、自分を高めるために、飛び降りるような覚悟で輪島塗の器を買い求めに行ったり。

思えば、父との最後の家族旅行の行先も、能登だった。

これまでに、何度もわたしを救い上げてくれた、そんな能登。

大好きな、能登。

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