Tea room
Shamrock Cottage
高原の森の奥。
静かな時間の流れを愉しむ
あなたのための、
小さな小さな、隠れ家です。
朝の時間 06:30-11:00
午後の時間 13:00-18:00
(※11時~13時はお休みです。)
営業日はWEB予約システムのカレンダーやSNSをご参照ください。
NO TO 出張CAFE ㏌黒島 2日目
朝7:00から土鍋ご飯を
4回炊いてくれました。
炊き立てご飯の良い香りが
家中に広がります。
角煮ランチボックスも3人で準備したので
順調に進みました。
こちらは一人で黙々と草むしり。
5/15(水) いよいよNOTO出張カフェの当日です。
前日の疲れは抜けませんが、am7:00から準備を開始です。
角煮食堂さんが土鍋でご飯を4回も炊いてくれました。 炊き立てご飯の香りに包まれながらの作業は、幸せでもありました。
出張カフェとしての設え、急遽1部屋を飲食スペースとして追加して使うことになったので、
その部屋のお掃除と、その部屋から目に入る中庭の草むしりも急いでやることに。
背高く伸びる雑草の影に埋もれていた鶴の置物も誇らしげに姿を現し、
誰の目にも触れずに雑草と一緒くたになっていた芍薬の蕾を、少し拝借して玄関の花瓶に活けました。
前日は、窓を開けるとただ埃が舞うだけだった場所も、徹底的なお掃除の後に窓を開けると、
同じ場所とは思えぬ気持ちの良い風が通り抜けました。
玄関〜海を望む和室〜池のある中庭〜 家をぐるりと一周して吹き抜ける清々しい空気が、
本当に心地よく、お掃除の幸せを噛み締めました。
11:30には順調にランチボックスの準備も整い、いよいよ出張カフェへと集落の皆さんを迎え入れました。
最初はお弁当を受け取って持ち帰る予定だった方も、部屋の中を覗き見たら
『やっぱりここで食べていこうかしら!』とおっしゃってくれたり、
先に奥の部屋でお弁当を食べていた方が後から来た方に、まるでカフェ店員になりきって
『いらっしゃいませ!このお店には良く来るんですか〜?笑』ってお店ごっこをしてくれたり、
部屋の中には笑い声が満ち溢れていて、すごく幸せな時間でした。
3月下旬に避難所でコーヒーをふるまわせていただいた時のことも、皆さん覚えてくださっていて、
「あの時飲んだコーヒーが美味しかったから~」と沢山の方が楽しみにしてくださっていたことも、嬉しくてなりません。
多くの方がコーヒーをお代わりしてくださいました。
「あの後、避難所でのアンケート調査の回答に、
“インスタントじゃないおいしいコーヒーが飲みたい”って回答が増えて、ちょっと大変なんだからね~」と
皮肉交じりの冗談を言われて、皆で大笑いでした。
また、会場で駒ヶ根市での募金イベントの様子を動画で流しながら、長野県の皆さんの募金で来れたんだよと話をしていると、
思いの外、黒島集落の皆さんが長野県に詳しい!笑
親戚の誰それが〇○に居るだとか、千畳敷カールに行ったことがあるとか、松本城に行ったとか、
これもまた嬉しかったことの1つです。
お弁当の後には、食後のデザートとして、唐木屋さんがパウンドケーキ3種類を差し入れしてくれてあったので、
『デザートにパウンドケーキがあります!バナナ、キャラメルりんご、マーマーレード、どれがいいですか?』って訊ねたら、 避難所の方が『えっ、本当に選んでいいんですか?なんて嬉しいっ!』って想像以上に喜んでくれたことが、
ずっしりと、重く心に残りました。
どの味にするか、自分で選ぶことができるだけでも、ここではとても嬉しいことなのだと、気付かされたからです。
きっと震災後のこの5ヶ月、与えられたものを頂くだけで、
自由にわがままに選択することはできなかったのかもしれません。
この気付きの機会を与えてくれた唐木屋さん、本当にありがとうございました。
そして、なんという奇跡か、用意した45食分のお弁当は、ただのひとつも不足も余りもなく、
ぴったりと45食が皆さんの手に渡りました。
折角皆様からの温かい心・募金を寄せていただいて準備したお弁当ですから、
一食たりとも無駄にしたくないとの気持ちがあり、集落の皆さんが炊き出しに足を運んでくださらなかったらどうしよう、
そんな不安が常につきまとっていた中でのこの奇跡的な結果は、言いようがなく胸を打ったのでした。
神様、本当にありがとうございます!! そう手を合わせたくなるような出来事でした。
沢山の喜びと感動、大きな達成感と共に、無事に炊き出しも終わり、 夜ご飯の準備をしていると、
玄関から「ごめんくださ〜い」との呼び声。
なんと、お弁当を食べに来てくださったおばあちゃんが、
鍋いっぱいの煮物を作って差し入れに持って来てくださったのです。
その他にも天然酵母の食パンを4人分焼いてきてくれる人も!
そして、震災以降、感染症対策や心理的安全性を守る為の強い措置として、部外者の立ち入りを一切禁止してきた避難所。
(別で語りますが、これには相応の覚悟や、強い意志が必要だったとのこと)
そんな避難所のシャワーを、是非使って!と避難所の皆さんが私達に申し出てきてくださったのです!!
もう、次から次へと、涙腺崩壊の連続です。
想像できないほどの困難な状況にありながら、避難所や集落の皆さんは、本当に優しく、明るく、たくましい。。
少しでも、何かを与えることができればとの思いで伺ったボランティア活動ですが、
結局、今回も、逆に沢山の優しさや感動を私たちが与えられることになりました。
だからまた必ず行くのです。
終わらない“ありがとう”の循環を思うと、涙が出てきます。
お弁当をお持ち帰りする方も
珈琲だけは皆さん玄関先で
お話しながら飲んで行かれました。
ゆっくりお話しながら
お食事を楽しむ姿を見れてうれしかった。
お掃除頑張って良かったです。
お花が一輪あるだけで、雰囲気が変わります。
唐木屋さんパウンドケーキ3種。
差し入れのフキの煮物と天然酵母の食パン